2014年12月9日火曜日

リーダーの仕事

賢いリーダーは余計な介入をしない。
リーダーの存在は全員に意識されているが、
グループは自立的に動くのが普通である。

劣ったリーダーは、よく動き、よくしゃべり、
追従者を従え、党派をつくる。
愚かなリーダーは、グループの活性化に恐怖を利用し、
力で抵抗をねじ伏せる。

人のプロセスの促進が仕事であることを
忘れないように、自分のプロセスではない。
立ち入ってはならない。
コントロールしてはならない。
自分のニーズや洞察を前面に出してはならない。
人のプロセスを信じなければ、
その人はあなたを信じなくなる。

自分は助産婦であると思いなさい。
人の出産を助けていると思いなさい。
誇示することも、不平を言うことなく
つねによかれと思って事に当たりなさい。

こうなるべきだとあなたが考えた手段ではなく
今、目の前で起こっている変化を促進させるように
しなさい。

リードすべき場面では、産婦が楽になるように
リードしなさい。
産婦が楽になり、なおかつ自由で、自分が産んでいるという
実感が持てるようにリードしなさい。

赤ん坊が生まれたら、母親が自信を持って
こう言えるように

「私と赤ちゃんが力を合わせてやったのよ!」


「タオのリーダー学」 ジョン・ハイダー