リーダーの存在は全員に意識されているが、
グループは自立的に動くのが普通である。
劣ったリーダーは、よく動き、よくしゃべり、
追従者を従え、党派をつくる。
愚かなリーダーは、グループの活性化に恐怖を利用し、
力で抵抗をねじ伏せる。
人のプロセスの促進が仕事であることを
忘れないように、自分のプロセスではない。
立ち入ってはならない。
コントロールしてはならない。
自分のニーズや洞察を前面に出してはならない。
人のプロセスを信じなければ、
その人はあなたを信じなくなる。
自分は助産婦であると思いなさい。
人の出産を助けていると思いなさい。
誇示することも、不平を言うことなく
つねによかれと思って事に当たりなさい。
こうなるべきだとあなたが考えた手段ではなく
今、目の前で起こっている変化を促進させるように
しなさい。
リードすべき場面では、産婦が楽になるように
リードしなさい。
産婦が楽になり、なおかつ自由で、自分が産んでいるという
実感が持てるようにリードしなさい。
赤ん坊が生まれたら、母親が自信を持って
こう言えるように
「私と赤ちゃんが力を合わせてやったのよ!」
「タオのリーダー学」 ジョン・ハイダー