2015年2月27日金曜日

タオのさまざまな名前

ジーン・シノダ・ボーレン「タオの道しるべ」より。。。


永遠なるタオ、あるいは偉大なるタオは、さまざまな名前を持っています。
それらの名前は、絶え間なく運動し変化している世界の現象の基礎に、永遠な法則あるいは原理が働いているという考え方を示しています。
タオイスト(道家)たちは、それをさまざまな名で呼んでいます。
たとえば「原初の統一と根源」、「宇宙の母」、「無限で語り難い生の原理」、「一なるもの」といった具合です。
タオは正義、道理、原理、生命力の本性、世界のイデア、方法、あるいは道、などと呼ばれてきました。
中にはタオを「神」と訳した人さえいます。
中国学者で「易経」の訳者だったリヒァルト・ヴィルヘルムは、タオを「意味」と訳しました。
タオの考え方は、多くの点でギリシャのロゴスの考え方と似ています。新約聖書の近代中国語訳では、ロゴスは「タオ」と訳されています。

ですからヨハネ福音書の開巻は「はじめに道があった」と訳されているわけです。