2015年2月27日金曜日

タオってなに?

タオについて何とか説明しようとして、抽象的な観念や隠喩を
示す様々な言葉が使われています。
「道徳経」では次のように述べています。
「タオは空っぽの容器で、いくら使ってもいっぱいになる
ことはない........
深く隠れているが、いつも存在している。」
「万物に生命を与えるが、争わない水のようである。」
「それは見ることができないーそれは形を超えているから。
それは聞くことが出来ないーそれは音を超えているから。
それはつかまえることができないーそれは触れることが
できないから。」
「それは尽きることはない。」
「タオは隠れていて名前はない。
タオだけが全てのものを養い、完成させる。」
「すべてのものはタオから生じる。」
「それは万物の源泉である。」
「偉大なるタオは、どこにでも流れて行く。」
宇宙における統合原理であるタオは、世界の中にある
すべてのものに関係しています。
東洋の主な宗教ーヒンドゥー教、仏教、儒教、道教、禅などー
の根底には、このタオについての経験が見いだされるのです。
各宗教によって、その名前は違っていますが
東洋の神秘主義に見いだされる体験の本質は全て同じもの
なのです。
すべての現象ー人間、動物、植物、そして原子から
銀河系に至るすべての対象ーは「一なるもの」
の諸側面である、という考え方がそこには流れています。


ジーン・シノダ・ボーレン

「タオの道しるべ」より抜粋